
雁坂嶺
標高:2289m
所要時間:約8時間
埼玉県秩父市と山梨県山梨市の境界にある、雁坂峠(かりさかとうげ)と雁坂嶺(かりさかれい)に行ってきました。
雁坂トンネルの料金所横にある駐車場からスタートをして、谷沿いのコースから雁坂峠へ上がり雁坂嶺へ。
雁坂嶺からは、同じコースで下山する往復コースです。
雁坂峠って行ったことが無いなぁと思い、春先くらいから計画はするものの、どうもこの辺りは雨予報が多くて、休みの日と天候がうまくマッチしない状況が続いていましたが、ようやく行くことができました。
雁坂峠へは、どこから向かってもけっこう時間が掛かりますが、雁坂トンネルの料金所からのコースにしてみます。
プラスアルファで、雁坂嶺か古札山のどとらかまで足を伸ばそうということで、今回は雁坂嶺へ行ってみました。
雁坂トンネル料金所駐車場
本日のスタート地点は、雁坂トンネルの料金所横にある駐車場です。
トイレも有り、無料で停められます。
写真は、トイレ側から撮った1枚。
道路を挟んだ向こう側の奥に駐車しました。
ここの駐車場は、トイレ利用者と工事関係者が利用している印象です。
林道入口のゲート近くに駐車しておけば、問題無さそうです。

沓切沢橋
駐車場の奥にゲートがあるので、脇から進入します。

有料道路を横目に、林道を進んでいきます。

沓切沢橋までは、舗装された林道歩きです。

緩やかな登りが続き、ウォーミングアップには丁度いい感じです。

所々、土砂が堆積していたり、落石や枯れ枝が転がっていますが、荒れているという程でもなく歩きやすい安定した道です。

沓切沢橋が見えてきました。

沓切沢橋に到着。

沓切沢橋の先が広場になっていて、舗装路はここまで。
この先から、山道になります。

雁坂峠
ここから暫くは沢に沿ったコースで、前半は沢の上部の斜面に道があります。

ここのコースは、何度か沢を渡りますが、増水すると渡るのが厳しそうです。
写真の所なんかは、きっと滝になっちゃいますね。

程よく汗を掻きながら歩いていきます。
標高がまぁまぁあるからなのか、沢の水の量が多くて冷たいからなのか、谷底から冷気が上がってきて、あまり暑くないです。
涼しい沢コースと言いながら、奥多摩の方なんかへ行くと蒸し暑くて堪らないけれど、ここは夏場でもいけますね。

流れ込む支流も、けっこう水量があり冷たくて気持ち良いです。
顔を洗ったりしながら、休み休み行きました。

途中からは、沢に降りて歩く区間もあります。

渡るポイントも、ピンクテープで目印があるので、迷うことなく行けます。

白骨化したシカさんもいました。

沢から離れて、斜面を登っていきます。

ここからの斜面がとても急で、九十九折にはなっているものの、けっこうキツイ登りです。

一気に高度が上がり、展望が開けてきました。
快晴ではないけれど、ボチボチなお天気。

まだ午前中なのに、途中で3組の下山者とすれ違い。
みなさん、甲武信小屋泊まりのようで、グルっと周ってきたみたいですね。
いいなぁ。
久しぶりにテント張りたいなぁ。

空が近付いてきました。
雁坂峠まではあと少しだけど、なかなか登りごたえがあります。

雁坂峠に到着。

いやぁ〜、ここはスゴく良い所だぞ。
峠っていうと、木々に囲まれた鞍部っていうイメージが強いけれど、ここは開放的で眺めもバツグン。

天気が悪いと、遮るものも無いのでヤバそうだけど。

雁坂嶺
ひと息ついたら、稜線伝いに雁坂嶺へ向かいます。

歩き始めは、足元に岩が多いです。

途中から立ち枯れした木々が多くなります。

笹と立ち枯れした木々が、なかなか好みの景観です。
こういう所は好きですね。

雁坂嶺に到着。
休憩も含めて、スタートから4時間くらいです。
なかなか登りごたえのあるルートでした。

県境になっているようで、埼玉県側には埼玉県の。

山梨県側には山梨県の山頂標識が立っていました。
展望は良くないけれど、ここでお昼休憩にします。
少し、怪しい雲が出てきたぞ。

下山
ゆっくりと休んだら、同じルートで下山開始です。
ここの奥秩父主脈縦走路っていうのは、魅力的な良い稜線ですね。

やっぱり、ここの斜面は急だ。

ちょっと、ポツリポツリと降り出し始めました。

沢が見えてくると、急斜面も終わりなので一安心。

陽が出てきて、お天気も大丈夫そう。

沓切沢橋が見えてくると、ハードな行程も終わりが見えてきます。

最後は、のんびりと林道を歩いて駐車場まで戻り、本日も無事終了です。

みとみ笛吹の湯
帰りに、みとみ笛吹の湯へ寄ってきました。
なんか、ここは昔来たことがあるような気がするな。
無色透明、ほのかに温泉臭のするクセのないお湯で、湯上がりはお肌がツルスベ。
内湯が2つに露天風呂、シンプルな施設はローカルな感じで、混んでなくて良いです。
登山帰りには、丁度いいです。
みとみ笛吹の湯のウェブサイトはこちら
https://www.city.yamanashi.yamanashi.jp/soshiki/17/2272.html

雁坂嶺の感想
今回訪れた雁坂峠は、景観や雰囲気がバツグンで、今のところお気に入りナンバーワンの峠かも知れません。
山頂に拘らないのであれば、目的地を雁坂峠にするのも有りだと思います。
プラスアルファで向かった雁坂嶺も、立ち枯れした木々の景観が良くて、山頂まで行って良かったなぁと思います。
今回は、林道、沢沿い、斜面の急登、稜線歩きと、区間ごとに特徴のある道で、かなり満足度の高い山行でした。
際立った特徴は無い渋めのルートかも知れませんが、とても良いコースでした。

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