
武尊山
標高:2158m
所要時間:約9時間
群馬県利根郡みなかみ町と川場村の境にある、武尊山(ほたかやま)へ行ってきました。
裏見の滝駐車場からスタートして、手小屋沢避難小屋を経由するルートで武尊山山頂へ。
山頂からは剣ヶ峰山方面へ下り、駐車場まで戻る周回コースです。
台風上陸前で、関東一帯は広く雨予報。
ということで、雨雲レーダーとにらめっこです。
くまなくチェックをしていくと、武尊山の辺りが日中は天気が持ちそうです。
ということで、武尊山には一度行ってみたかったので、武尊山に決まりです。
コースは、山と高原地図に載っていたものを参考にしました。
まぁ、代表的なコースの1つだろうと思い、今回は周回コースにしてみました。
裏見の滝駐車場
今回のスタート地点は、裏見の滝駐車場です。
百名山なので、けっこう車がいるかと思いきや、1台もいなかったです。
天気予報のせいか、山の中でも誰とも会いませんでした。
道路を挟んで向かいの所も含めると、50台くらいは駐車できそうです。
無料で利用できます。
トイレが併設されており、このトイレが年季は入っているものの、清掃が行き届いていて清潔感がありました。
ありがたい限りです。

剣ヶ峰山分岐
駐車場から、車道を歩いてスタートです。

5分ほど歩いていくと、武尊神社に到着です。
安全な登山を祈念しまして、お参りしてから出発です。

武尊神社のすぐ先に、林道の入口があります。
この先の林道終点にも駐車スペースがあるようですが、初見で少し不安だったので、今回は裏見の滝駐車場を利用しました。

林道は緩やかな登り坂で、特に荒れた所もないので、普通の車なら問題なく入っていけそうです。

裏見の滝駐車場から30分ほどで、林道終点の駐車場に到着です。
往復で1時間、まぁ考え方次第ですかね。
個人的には、スタート直後から急登があるとけっこうシンドいので、ウォーミングアップがてらで丁度良い感じでした。

駐車場から先も同じような道が続きますが、路面は少し荒れてきます。

進んでいくと、剣ヶ峰山分岐に到着です。
写真左側の手小屋沢避難小屋方面へ進みます。
帰りは、右側から帰ってくる予定です。

手小屋沢避難小屋分岐
分岐からは山道に入り、須原尾根っていうところになるのかな?この尾根を目指し斜面を登っていきます。

ここがねぇ、なかなか登り応えのある道が続きます。

1時間ほどで、尾根に取り付きました。

手小屋沢避難小屋
ここからは、少しの間のんびりと尾根歩きができるので、足を休ませながら進みます。

少し歩くと手小屋沢避難小屋の道標が。
示す方を覗いてみると下の方に何か見え、せっかくなので行ってみることに。

尾根から少し下ると、手小屋沢避難小屋がありました。
ホントに避難用という感じです。
横に沢もあって、この日の水量はチョロチョロでしたが、緊急時には水も確保できそうです。

中はこんな感じ。

武尊山
手小屋沢避難小屋を過ぎると、また道の勾配がキツくなります。

途中に「通行止め」の板とロープが張られているところがありました。
こんな所に分岐なんかあったっけ?と思い確認してみると、1984ピークを周って武尊山山頂へ向かう道のようです。

クサリが現れました。
山と高原地図では、「クサリ・ハシゴが連続する」との表記でしたが、ハシゴはありませんでした。
慎重に行けば、特に問題ない鎖場です。

ロープもありましたが、このロープは劣化が激しくて頼りにしてはいけない感じです。

急登を終えると、武尊山が見えました。
んーん、ガスってる。

稜線に出ると、一気に視界がひらけて山容も分かる感じです。
もうひと登り。

ここの稜線は、眺めもスゴく良いのだろうけど、残念ながらガスっていて何も見えず。

というわけで、周囲の景色が殆ど見えないので黙々と歩いていたら、ポンッと山頂に出ました。
スタートから約4時間、なかなか登りごたえがありましたね。

山頂に着いた瞬間だけ、少し雲が途切れていたので、中ノ岳かな?少しだけ周りが見えました。
天気予報のせいか、もっと人がいるかと思いきや、誰もいませんでした。
白い空間に包まれながら、1人ノンビリとお昼休憩です。

剣ヶ峰山分岐
下りもけっこう長いぞー、ということで下山開始です。
山頂のすぐ横に分岐があるので、ここから剣ヶ峰山方面へ向かいます。

ここはザレた急坂です。
けっこう足元が不安定。

急坂を終えて振り返ってみる。
うぉー、一気に下りてきたな。
ここは、登りだとけっこうキツそうだ。

急坂の後は、軽いアップダウンが続く、気持ち良い道です。
ここの区間は、天候に恵まれると、とても展望の良い魅力的な登山道になりそうです。
ただ、遮るものが無いので、日差しには注意が必要そうです。

剣ヶ峰山が見えてきました。
向こうも雲がかかっているな。
いやぁ、これを登り返すのはなかなかだなぁ。

思っていた通り、キツーい!

ようやく、剣ヶ峰山手前の分岐に着きました。
武尊山山頂から、約1時間。
ここから剣ヶ峰山山頂までは、おそらく100mくらいなんだけど、行ってもきっとガスっていて何も見えないし、なによりも結構疲れているので今回はスルーです。
剣ヶ峰山は、いつか機会があれば、高手山の方から登ってみたいと思います。

駐車場へ戻る
分岐から下り始めて、振り返り剣ヶ峰山。

ここの道も、けっこう急坂です。
ここも、登りだとけっこうキツそうです。

足元は岩が多く、この日は湿っていて滑りやすいので、慎重な足運びになりました。

中間くらいで、いくつか小さい沢を越えていきます。
増水していると、渡るのが難しいかも知れません。

後半は緩やかな道ですが、いや~道のりが長い。

ようやく、林道に復帰。

裏見の滝駐車場まで戻ってきたところで、ポツポツと雨が降り始めました。
帰りの車では土砂降りだったので、山の中での天気は良くなかったものの、天候を上手く読めた感じでした。
帰りに、裏見の滝を見に行こうかと思っていましたが、薄暗くなってしまったのでお預けです。
ここへは中々来る機会が無さそうなので、滝を見に行けなかったのが心残りです。
ともあれ、本日も無事終了となりました。

鈴森の湯
帰りに、鈴森の湯に寄ってきました。
外観はなんか独特な造りでしたが、温泉がとても良かったです。
内湯は2つ湯船があり、ぬる湯の方がたまらなく好きな感じ。
閉店1時間前にギリギリ入ったのと、遅くならないうちに帰らなきゃいけないので、あまりノンビリとできませんでしたが、また訪ねたい温泉でしたね。
ただ、有料のドライヤーしかなかったので、これはイマイチ。
洗い場も無いような山の中の温泉なら気にしないけど、商業的な温泉施設なので無料のを置いて欲しい。
鈴森の湯のウェブサイトはこちら
https://suzumorinoyu.com/

武尊山の感想
いつかは行ってみたいと思っていた武尊山でしたが、雨雲レーダーのお陰で突然にタイミングが訪れました。
今回のコースは、全体的に急な斜面が多くて、なかなかのハードコースでした。
特に危ない箇所も無いので、体力というか登る力が付いていれば、問題なく行ける印象です。
当日は天候が優れなかったのでイマイチでしたが、稜線に出てから山頂まで、また山頂から剣ヶ峰山へ抜けるルートは、天気が良ければ景観が素晴らしそうです。
天候に関しては、こんな日もあるのであまり気にしません。
というより、百名山を独り占めだったので、その点では大満足。
個人的には、武尊山山頂から剣ヶ峰山の間が、今日一番のお気に入りルートでしたかね。
武尊山、とても良い山でした。
コースが色々あるので、また違うルートで行ってみたいと思います。


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