
両神山
標高:1723m
所要時間:約8時間
埼玉県秩父郡小鹿野町にある、日本百名山の両神山(りょうかみさん)へ行ってきました。
上落合橋の登山口からスタートして、八丁峠から西岳と東岳を経由して両神山山頂へ。
山頂からは、同じルートで戻る往復コースです。
今回の両神山は、以前に2回くらい来たことがある筈。
ある筈・・・というのも、15年、20年くらい前の若い頃の話で、けっこう記憶が曖昧です。
その時は、日向大谷口から行っている筈なんだけど、山自体のインパクトも無くて、あまり印象に残っていません。
で、今回は久しぶりに両神山へ行ってみようと思い少し調べてみると、西岳から東岳の辺りが鎖場が多くて面白いらしい。
というわけで、少し前に尾ノ内渓谷から登る計画をしたのですが、その時は天候の関係で流れてしまい、今回改めて計画をし直して八丁峠から登ってみることにしました。
駐車場
八丁峠から登ってみようと思ったものの、調べていくと林道金山志賀坂線が崩落のため通行止めになっているようで、八丁トンネル登山口までは行けない模様です。
とういうわけで、自動的に上落合橋の登山口になりました。
2025年6月現在は上落合橋まで通行できますが、最新情報を確認してから向かったほうが良さそうです。
登山口の駐車場は、橋の手前に10台ほどの駐車スペースがあり、プラスで路肩に数台停められるかなぁといった感じです。
平日の8時前で、ほぼ満車でした。

登山口は、駐車場のすぐ上にあります。

登山口のすぐ上にゲートが有り、通行止めになっていました。

両神山登山口(八丁峠コース)
というわけで、いざ出発!
鎖場が多いらしいので楽しみです。

八丁峠
まずは八丁峠を目指し、沢沿いの道を登っていきます。

登山口の標高がそこそこあるせいか、初っ端からけっこう急な斜面です。

途中、一旦尾根に取り付きますが、基本的には九十九折の道で斜面を上がっていく感じでした。

登山口からは40分ほどで、八丁峠に到着です。

けっこう事故も多いのですかね。
何度も脅されます。

行蔵峠
さて、ここからが本日のメインコースです。
改めて気を引き締めて、慎重にいくことにします。

少し進むと、早速1つ目の鎖場が登場。

ここの山の岩は、凹凸があって掴みやすく、足元を置く所にもあまり困らないので、意外と登り下りしやすい感じでした。

次から次に鎖場が現れます。

行蔵峠というところに到着です。
紙の地図だと、行蔵坊と記されている辺りで、西岳手前のピークといった感じです。
ピークで峠とは変な感じですが、昔は他の道もあったのですかね???

西岳
行蔵峠から西岳までは直ぐです。

西岳に到着です。

岩場が多いので、全体的に展望も良いです。

龍頭神社奥社
続いて東岳に向かいます。
この西岳から東岳の間が、高低差も大きくて鎖場が連続します。
ここの区間が、八丁峠からのコースで一番の難所と言えると思います。

もちろん、下り(帰りは登り)の鎖場があります。

う〜ん、なかなか登りごたえがあって面白い。

途中に龍頭神社奥社がありました。

尾ノ内渓谷から登ってくると、ここで合流します。
ここのルートもいつか行ってみたいと思います。
警告が激しいですが・・。

東岳
今回の八丁峠コースを記事にすると、どうしても鎖場の写真ばかりになってしまいますが、もちろん普通に歩いている区間もあります。
鎖場以外も、歩きごたえがあり、なかなか良いコースですね。

写真で見ると、切り立った崖のような鎖場のように写っているのが多いですが、実際のところ鎖に頼って登降しなくてはいけない鎖場は数カ所です。
岩場に慣れている方であれば、鎖に頼らずに歩けたり、補助的に持つ程度のところが多かった印象です。

東岳に到着です。
ここはテーブルもありましたので、休憩にはいいですね。

この日は天気も良かったので、360度の大展望です。

剣ヶ峰(両神山山頂)
さて、一息ついたら剣ヶ峰へ向かいます。
ここ先は、ここまでの行程に比べると、穏やかで一般的な登山道といった感じです。

山頂直下に、少しだけ鎖場がある程度でした。

山頂の手前に、石碑のようなものが設置されているピークがありました。

というわけで、両神山山頂(剣ヶ峰)に到着。
けっこう慎重にゆっくりと登ってきましたが、登山口からは3時間くらいでした。

当日は、天候が良かったので大展望ですね。
ただ、百名山ということもあり、山頂はけっこう人がいました。

ちょうどお昼くらいだったので、休憩はどうしようかなぁと。
山頂は、そんなに広くなくて、人も沢山いたので移動することにしました。
当初は、混んでいたら東岳まで戻ってから休憩しようかと考えていましたが、山頂手前の石碑があるピークに岩場があったので、ここでお昼休憩にしました。
ここは、山頂から八丁峠方面へ少し下らないといけないので、全然人が来なくて好展望を一人占めできました。

同じルートで下山
ゆっくりと体を休めたら、いざ下山開始。
同じルートで登山口まで戻ります。
勿論、下りも鎖場が連続するし、西岳への登り返しもあるので、改めて気を引き締め直して出発です。

しかしまぁ良い天気でした。
ここのルートは、岩場が多く日差しも届くので、1日でだいぶ焼けましたね。

全く同じルートなので、何となく岩の感じも分かり、余裕を持って行けました。

八丁峠に戻ってきました。
鎖場も終了して、一安心です。

八丁峠から上落合橋までの斜面は、日陰でけっこう暗く感じました。
日照時間の短い季節は、早い時間帯で暗くなりそうなので、注意が必要かと思います。

だいぶ下まで下って来たところで、行きでも何となくは目にしていましたが、沢の奥の方に滝が見えます。
遠目で見た感じだと、水流も滑らかで落差もそれなりに有りそうなので、堰堤かなぁと思いましたが、場所を変え登山道より何度か確認してみると、どうやら天然の滝っぽいです。

まだ時間に余裕があったので、沢に下りて近くまで行ってみることにしました。

2段滝のような感じで、落差10mくらいのキレイな滝でした。
特に、名前は無いっぽいですね。

ここの沢は岩がヌルヌルしていて、メチャメチャ滑ります。
余計なところに寄って怪我をしそうだったので、今日一の慎重さで腰を落としながら戻りました。

振り返ってみると、なかなか勾配のある沢でした。
そりゃ滑るわな。

駐車場まで戻り、本日も無事終了です。

両神温泉薬師の湯
帰りに大滝温泉に寄りたかったのですが定休日だったので、道の駅に併設されている薬師の湯に寄ってきました。
両神山を表側から登れば、帰りに立ち寄る定番の日帰り湯ですかね。
無色透明、あまり特徴を感じられないお湯でしたが、施設はキレイで空いていたので、快適には過ごせました。
登山帰りに汗を流すならアリです。
両神温泉薬師の湯のウェブサイトはこちら
https://kabushikigaishachiikishoushaogano.jimdosite.com/

両神山の感想
久しぶりの両神山でしたが、八丁峠からは初めてでした。
岩場が多いので、距離の割には時間の掛かる行程でしたが、とても楽しく登り下りができました。
ここまで鎖場が続く登山道というのもあまり無いので、非常に良いコースだったと思います。
全体的に高度感はあまり感じられない鎖場でしたので、手に汗握るような区間は無かったのですが、油断をすると事故に繋がるのも頷ける感じです。
また、鎖場がフューチャーされるコースですが、鎖場ではない区間も景観が良く楽しめた感じがします。
両神山へ行くなら、ぜひお勧めしたいコースですが、上級者向けのコースかと思いますので、チャレンジ的な感じで行く方は、時間に余裕を持って行かれると良いかと思います。
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