
熊鷹山
標高:1169m
所要時間:約6時間
栃木県佐野市にある、熊鷹山(くまたかやま)へ行ってきました。
作原西沢駐車場からスタートして、滝巡りをしながら三滝へ。
三滝から熊鷹山まで登り、山頂からは南東側から西沢口へ下り、駐車場まで戻る周回コースです。
久しぶりに風邪をひきました。
職場でうつされて、症状はそこまで重くはないものの、けっこう長引いてしまいました。
山へ行くのも3週間ぶりということで、ほぼ復調しているものの、少し体力面で不安が残ります。
というわけで、のんびりと周れるコースを設定してみました。
この付近にはいくつか滝があるようなので、滝巡りをしながら三滝へ向かいます。
その後、熊鷹山まで行ってみようかな、という計画です。
箱淵の滝
風邪で山へ行けていないうちに季節は移ろい、すっかりと新緑で覆われています。
空の色も、鮮やかに感じます。

スタート地点の駐車場へ向かう途中に、滝があるので立ち寄ってみました。

箱渕橋の真下に、箱渕の滝というのがあります。
ちょうど橋の上から見られます。

少し上には、小さな落ち込みもありました。

作原西沢駐車場
箱渕の滝から少し車を走らせると、本日のスタート地点になる作原西沢駐車場へ着きます。
20台くらいは停められそうな広いスペースです。
トイレは無いです。

三滝まで滝巡り
まずは車道歩きからです。
作原西沢駐車場の道を挟んだ向かいにも、道らしきものが見えました。
これは何だろう?と地図を見てみると、どうやら陣地や東蓬莱山の尾根に出れる道っぽいです。

歩き始めるとすぐに、橋が現れました。
帰りは、この橋を渡って戻ってくる予定です。

雨乞の滝
車道を歩き進めていると、雨乞橋に着きました。

ここの橋の下に、雨乞の滝があります。
ここも橋の上から見えます。

遮断の滝
続いて、少し上に遮断の滝。

ここは道の横にあるので、真横か正面から見えます。
どれも、車だと通り過ぎてしまうかもしれないですね。

熊穴の滝
熊穴橋まで来ました。

熊穴の滝は、橋の上からは見えないので、脇から下へ下りていきます。

沢まで下りたら、上流側へ少し行きます。

けっこう立派な滝でしたが、少し奥まった所にあるので、この水量だと近寄れなかったです。
写真だと今ひとつですが、けっこう好き。

騎将鞍の滝
熊穴橋からは、写真右上の道へ入っていきます。
三滝メインの方は、ここのスペースに駐車していく方が多いようです。

ここからは、コンクリート舗装の細い道になりますが、すっかりと荒れてしまっていて、徒歩以外では難しい感じです。

右下に沢を眺めながら歩くので、なかなか気持ちよく歩ける道です。

少し進んで行き、そろそろ次の滝がある筈なんだけどなぁと思い、見渡してみてもそれらしき滝は見付からず。
地形図で確認すると、この辺りに騎将鞍の滝というのがあるっぽいんだけど・・。
騎将鞍・・・なんて読むのかすら分からない。
岩を切り通した道の裏側で沢がカーブしており、どうやらその辺りが怪しい。

岩の横から行けそうだったので、下りてみることにしました。

おー、騎将鞍の滝がありましたね。
おそらく、これだろうと。
そこそこ落差もあり、水の勢いもあって良い滝ですが、上部から撮ると高低差が表現できなくて、イマイチ良さが表れないですね。

横に目をやると、トラロープが張られています。
せっかくなので、行ってみることにしました。
斜面のトラバース自体は問題無く行けそうだけど、万が一足を滑らすと滝へ落ちてしまうので慎重に。

先の方では、滝の下までロープがありましたが、下りて戻ってこれなくなると面倒なのでここまでとします。

白ハゲ口
道に復帰しました。
この道は、けっこう好きだなぁ。

白ハゲ口に着きました。
その昔は、ここまで車で来れたっぽい感じです。

分岐
白ハゲ口から先が、山道になります。
遊歩道と名が付いていますが、今は観光向けではない道です。

丸太橋を渡り、少し登ると分岐になります。

今回は、川のコースから三滝へ向かいます。
ていうか、田沼駅まで33kmって、どういう案内なんだこれ。
駅まで歩く人って、なかなかいないでしょ。

タイコオロシの滝
川のコースは、所々で狭い道がありました。

沢沿いの道は、川床を歩くのではなく、一段上に道があります。

タイコオロシの滝の案内が出現。

タイコオロシの滝へ行くには、この沢を渡ります。
この水量で、ギリギリ岩を渡り歩けたので、増水していると滝の所までは行けなさそうです。

淵のようになっていますが、この裏っかわに滝があるので、右側の斜面を登ります。

ありました、タイコオロシの滝。
これまた分かりづらい所にありました。

三滝
案内板まで戻り、三滝へ向かいます。
なかなかの急斜面。
これは遊歩道とは言わない。

登っていった先に、三滝の案内板が出現。

沢まで下りていきます。

う〜ん、何処にあるのだろうと、ウロウロしていると、上流に木製の橋のようなものがありました。
取りあえず、あそこまで行ってみよう。

試行錯誤しながら、木橋のところまで辿り着きましたが、んーーーーーこの朽ち具合は怖い。
行けるのか、どうなんだ。
数歩だけ乗ってみましたが、橋は諦めました。

結局、岩をなんとか渡り歩き、三滝の下まで辿り着きました。
足元が濡れてもよければ、大して危なくもなく渡れますけど、この後に熊鷹山へ行くので出来るだけ濡らしたくない。

水量はさほどではないものの、細く落ちているのでまぁまぁ迫力もあり良い滝です。
真下に居ると見えませんが、上段もあるようです。

さて、どうやって戻ろうか・・・。

展望台
道に復帰しました。

展望台があるようですが・・

音だけで何も見えません。

熊鷹山
一通り滝巡りも終えて、熊鷹山へ向かうことにします。
展望台の少し上に、窯焼き跡のようなのがあり、道標がありましたが、これがイマイチ分からない。
向かってきた三滝方面に三滝の方向を合わせると、氷室山方面も田沼駅方面も道が見当たらないです。

山のコースと川のコースの分岐点なのかなと思いますが、ピンクテープが付いているのは真っ直ぐに進む方です。
そちらに進めば、山のコースで下りられる気がします。

地形図を確認して取り付きたい尾根の方向を確認し、道は見当たらないけど、道標が示す氷室山方面へ進んでみました。

適当に登っていくと、看板を見付けてコース復帰です。
ここは道がちゃんとあるので、先ほどのピンクテープに沿って進むと分岐があるっぽいですね。

尾根に取り付きました。
ここからは、尾根筋を一直線。

あれっ!?なんか思っていたのと違う・・。
今日はのんびりと歩くつもりでいたけど、メチャメチャ急坂です・・・。

ここの尾根は、前半がけっこうキツイ登りでした。
病み上がりのせいもあってか、だいぶ足を使っちゃいました。

なんとか、熊鷹山と十二山の稜線に到着。

ここからは熊鷹山までは、なだらかな気持ち良い尾根道です。

熊鷹山山頂に到着です。
滝を散策したのもあって、スタートから3時間くらいかかってしまいました。

櫓のような展望台があり、360度の眺めです。

ここで遅めのお昼休憩にしました。
山頂はそこまで広くはないものの、数グループは休憩できます。

西沢口に向けて下山
休憩を終えたら、西沢口に向けて下山します。
このコースだと、朝停めた駐車場のすぐ近くに出られます。
因みに、私の愛用している山と高原地図の紙地図では、表記されていないルートですね。

基本的には尾根道ですが、踏み跡が薄くて下りだと間違いやすいので注意が必要です。
私も何度も確認したり、間違えながら下りました。

新緑にお花が映えて、気持ち良い道ですね。
三滝方面の尾根道よりは、勾配が緩やかな感じです。
写真の道標には白ハゲ口の案内が出ていますが、いったい何処に出るのでしょうか。
通る人があまりいなさそうな気配がします。

下の方で、植林地帯に入ってきました。

植林地帯を少し歩くと、尾根とはサヨウナラ。

斜面を横切っていきます。

ゲートが表れました。

少し下っていくと、再びゲートが登場して、沢に突き当たります。

ここからは、沢沿いに進んで行きます。

スペースのある所に出ました。
おそらく、ここが西沢口ですかね?
つーことは、横に流れているのが西沢かな。

あとはテクテク林道を歩いていくと、駐車場近くの橋に出まして、本日も無事終了です。

熊鷹山の感想
熊鷹山というと、根本山のついでに寄るイメージを勝手に持っていて、けっこう楽そうな行程かと思いきや、下から登るとそれなりに登りごたえのある山でした。
体力が落ちていたせいもあってか、今回はけっこう疲れました。
前半の滝巡りですが、水量はそれほど多くはなかったのですが、けっこう落差があって良い滝ばかりでした。
ただ、アプローチが少し大変だったり、分かりづらい感じですかね。
個人的には、それも含めて面白かったですが。
どの滝も、冬場の水量が少ない時期などではないと、良いアングルからの鑑賞や撮影は難しい感じがしました。
適度な間隔で滝が現れるので、滝巡りだけでもアリかなぁと思います。
熊鷹山は、全体を通して植林が少なく、豊かな尾根道を楽しめます。
山頂からの展望も良いので、登頂の満足度も高いです。
今回の周回コースは、登りが少しキツイ感じでしたが、充実した山行になりました。
滝巡りと合わせて、けっこうオススメの低山です。
それと、事前情報ではヤマビルに注意!ということでしたが、時期的なものもあったのか、特に取り付かれることはありませんでした。
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