
吾妻耶山
標高:1341m
所要時間:約5時間30分
群馬県利根郡みなかみ町にある、吾妻耶山(あずまやさん)へ行ってきました。
大峰沼登山口駐車場からスタートして、古沼へ立ち寄った後に大峰沼へ。
大峰沼からは、大沼越(大沼峠)を経由して大峰山と吾妻耶山まで。
下りは、ノルン水上スキー場を通り、大峰沼まで戻る周回コースです。
水上の辺りも行ってみようかなぁと思い、山と高原地図の16番、谷川岳エリアを購入しました。
新しいエリアに行ってみる時は、まずエリア全体の地形をなんとなく頭に入れながら想像を膨らまして、行ってみたい山を探します。
これは、いつものルーティン。
このエリアは、川や雪山ならけっこう馴染みがあったけど、夏山登山となると初めてに近いかもしれない。
取りあえず、お手頃そうな所を一座ということで、今回は吾妻耶山へ行ってきました。
大峰沼登山口駐車場
本日の出発地点は、大峰沼登山口駐車場です。
20台以上は停められそうな広い駐車場で、無料で利用できます。
予想通り誰もいませんでしたが、途中の未舗装路も含め荒れてはいなかったので、たまに人は出入りしているようです。

一段下にも少しスペースが有り、公衆トイレがありました。
が・・・使用するのに躊躇するレベルの清潔感でしたので、あてにしない方がいいです。

古沼
駐車場の横に入口があるので、ここから入っていきます。

直ぐに、コンクリート舗装の道に合流するので、この道で大峰沼まで向かいます。
おそらく、この道は公衆トイレの方が始点になっている筈。

少し進んでいくと、古沼との分岐があります。

時間的には、余裕を持った行程なので、少し立ち寄ってみます。

モリアオガエルの生息地のようです。
鳴き声が響き渡っていますが、個体は確認できず。

まぁ、沼ですね。

一周できるようでしたが、プラっとする程度で終了。

大峰沼
分岐まで戻って、大峰沼へ向かいます。

駐車場から30分程で、大峰沼に到着です。
想像していたよりも大きくて、景色も良いです。

使用されていない、バンガローのような建物もありました。
キャンプ場跡地のようですね。

大峰沼を南側から半周ほど歩いていきます。

大峰沼は、浮島の湿地が珍しいみたいですね。
なかなか雰囲気も良いところなので、寂れているのが勿体ないですが、観光の目玉にはならないかなぁ。
どう活かすか難しいところですね。

半周ほど歩いていくと、橋が崩壊していました。

直す気もなさそうです。
まぁ、適当に渡りました。

大峰山
橋を渡った先で、山へ上がっていきます。

大沼越(大沼峠)
大沼越という峠のような所へ向かいますが、ここの斜面はけっこう急坂。

登っていると、なんか脛の辺りがチクチクと・・。
もしやと思い確認してみると、ヤマビルが吸い付いてました。
時期的に、まだ大丈夫かと思っていましたが、もういましたね。
帰りの駐車場でも、何匹か取り付かれているのを確認したので、推測ではありますが大峰沼の辺りに生息しているようです。

ヤマビル対策としては、ムヒを使用しています。
ムヒにどれほどの殺傷能力があるのかは分かりませんが、一滴垂らすと丸まってしまうので軽く指で弾けます。

ヤマビルと格闘後、大沼越に到着。

大峰山キレット
ここから吾妻耶山までは尾根歩きです。

急な階段が現れました。

かなり切り立ってますね、おそらく大峰山キレットかと思います。
階段がないと、チョット大変そう。

テレビ中継局
ここの尾根は、急なところと緩やかなところが別れている感じでした。

進んでいくと、テレビの中継局が現れました。

その先には車道が現れて、突然人工的な感じに包まれます。

道沿いには展望台がありますが、木々に遮られて展望台からは特に何も見えません。
元々は、違う用途の建造物だったのかなぁ???流石に、味気ない造りですよね。

アンテナ類の施設は、道沿いに何箇所か有りました。

大峰山山頂
この辺りは、車の轍が残るなだらかな尾根道です。

テクテクと歩いていたら、下りに差し掛かりました。
あれ!?山頂までは下りは無さそうだったけど・・・と思い、振り返り少し戻ってみると・・。

山頂の立札がありました。
ただの道標と思いきや、ここが大峰山の山頂でした。
気付かずに、通り過ぎていましたね。

吾妻耶山
大峰山を越えると、また登山道に戻ります。
写真では伝わりにくいけど、気持ち良い森が広がっています。

赤谷越峠
軽く下ってから登り返しです。

この辺りから、大きな岩が点在するようになり、山の雰囲気が変わります。

赤谷越峠に到着。
遠くの方からなんか音楽が聞こえるなぁと思っていたら、ノルン水上スキー場からの音楽でした。
グリーンシーズンも、なにか営業をしているのかな?

三角点
ここからが、けっこうな急坂です。

登りごたえがあります。
今日一番かな。

急坂を登りきり山頂まではあと少し。

と思いきや、道は思っていた方角とは違う方に少し下り、分岐に出ました。

いやいや、そこに山頂がある筈なんだけどなぁと思い、戻って辺りを見渡してみます。
それっぽいピークのところへ、薄い踏み跡を辿りながら向かってみました。

三角点がありました。
紙の地図では、ここが吾妻耶山の山頂のようになっていましたが、ここは三角点があるだけですね。

吾妻耶山山頂
再び登山道に戻り進んでいきます。

吾妻耶山山頂への分岐がありました。

分岐からは一登り。

吾妻耶山山頂に到着。
門のような石柱が迎えてくれます。

山頂は平で広く、3つの石祠があります。
写真では伝わりにくいですが、この石祠は高さが2mくらいあって大きいです。

こちらが吾妻耶山の山頂でした。
ただ、三角点は先程のピークにあるという・・。

ここでお昼休憩です。
北側がひらけていて、谷川岳方面の眺めが良いです。
まだ、少し雪が残っていますね。

下り
休憩を終えたら、また大峰沼を経由して駐車場へ戻ります。
下りは、行きの尾根を並行するようなルートで、尾根の下側をいきます。
ノルン水上スキー場までは、急な下りでした。

ノルン水上スキー場
ノルン水上スキー場が見えてきました。

ゲレンデの上部に出ました。

この先は、ゲレンデの横に登山道があります。

この辺りは、シダ植物が成長していて、清涼感のある緑がひろがり好きな道です。

再びゲレンデに出ました。

ゲレンデに出ると開放感があって、たまにはこういう道もいいかも。

ここから暫くは、ゲレンデ内を歩いて下っていきます。

砂利道が出てきたらこの道へ。

南側のリフト降り場に出ました。
この辺りが、鳥居平っていうのかな?

リフト降り場を通り過ぎ、この先は駐車場まで安定した道でのんびり下りです。

一本鳥居
途中に一本鳥居というのがありました。

再び大峰沼
大峰沼に戻ってきました。

あとは駐車場まで戻って、本日も無事終了です。

高山温泉 いぶきの湯
帰りに、高山温泉いぶきの湯へ寄ってきました。
細い道の先に、ポツンとある地元の方御用達の温泉って感じです。
お湯は無色透明、熱いお湯で肌がキュッとなる感じの良いお湯でした。
施設は小ぢんまりとしていますが、キレイに管理もされていて好印象です。
あと、330円っていうのが嬉しい。
この辺りは、なかなか来なさそうだけど、近くに来たらリピート間違いなしですね。
いぶきの湯のウェブサイトはこちら
https://www.takayama-kanko.jp/info/onsen/ibukinoyu.html

吾妻耶山の感想
今回のコースは、急坂と緩やかなところがハッキリと別れていて、メリハリのある行程でした。
良くも悪くも、たまに人工物が出現するので、安心感はあるかと思います。
また、大峰沼が想像以上に景観が良かったので、けっこうお勧めですね。
ヤマビルさえいなければ、という感じです。
ガッチリ登山というより、ハイキングコースとして見れば、見所も多くてなかなか良いコースではないでしょうか。
周囲に谷川岳や武尊山があるので、人気は出なさそうですが・・・。
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