
氷室山 標高:1236m
天目山 標高:1303m
所要時間:約4時間30分
群馬県高崎市にある、榛名山の氷室山(ひむろやま)と天目山(てんもくざん)に行ってきました。
榛名神社からスタートして、氷室山を経由し天目山山頂へ。
山頂からは南側へ下り、沢沿いから榛名神社の上部まで戻るルートです。
久しぶりに榛名山です。
以前、夏頃に訪れた際には、アブやハチがいて気になったので、春ならまだいないかなぁという感じです。
けっこう前から、榛名神社から榛名湖へ向かう道が気になっていたのと、天目山から南側へ下れる道があるのに気が付いたので、今回行くことにしました。
当初の予定では、天目山から幡矢ヶ岳、覗岩と南下して、地蔵峠から榛名神社へ戻るつもりでした。
ところが、天目山と幡矢ヶ岳の鞍部で、魅力的な谷筋を見付けてしまい、急遽予定変更でそこから下山することにした次第です。
駐車場
本日のスタート地点は、市営駐車場です。
榛名神社のだいぶ下にありますが、無料で駐車でき空いているので登山利用をしやすいです。
榛名神社へ向かう途中に、公衆トイレがあります。

榛名神社
少し車道を歩き、まずは榛名神社に入ります。

せっかくなので、参拝していきます。
平日だけど、チラホラと参拝の方や観光客がいました。
意外と外国人の方も多かったです。

残念ながら大部分は工事中でした。

氷室山
参拝を済ませたら、裏側から沢の方に下りて、氷室山へ向かいます。

少し歩くと砂防堰堤。

堰堤の横に階段があり、ここから登山道になります。
参拝の方や観光客はここまでで、ここからは一人旅です。

ちょうど新緑の時期に重なり、気持ち良い緑が広がります。

天神峠付近まで登っていきますが、基本的には沢の近くを進んでいきます。
沢の分岐がありましたが、アプリの踏み跡を確認すると、写真右奥の沢沿いを歩いている方も少数いるようです。

常滑の滝の案内板があったので、寄ってみます。

当日は水量が少なかったので微妙な感じでしたが、水量が多ければキレイなナメ滝になりそうです。

ここの道は、全体的に急なところや危険な箇所も無く、歩きやすい道です。
所々、階段などが整備されている感じでした。

だいぶ上部まで上がり、天神峠に近付いてきた辺りで、立て看板と水路のトンネルが現れました。

高崎の街は水に恵まれていなかったので、隧道(トンネル)を掘って榛名湖から水を引いた、ていうことらしいです。

これが、湖まで通っているのか。
なかなかだなぁ。
お好きな方は、ぜひ中へ探検に。

尾根まで上がると、広場に出ました。

ここが天神峠と氷室山の分岐になっています。

ここから氷室山までが、急坂で延々と木段が続きます。
この階段がけっこうキツイ。

氷室山山頂に到着です。
スタートから1時間30分程度。
山頂は、殆どスペースは無し。

木々の隙間から、榛名湖が見えます。

天目山
山頂で一息ついたら、天目山へ向かいます。
こちら側も木段の急坂でした。

一旦下って、登り返し。
天目山が近付いてきました。

鉄の手すりが付いた細い尾根を抜けると、木段が現れました。

天目山も急階段続きかぁと・・・少し気が萎える。

途中は気持ち良い笹が広がる尾根道でしたが、山頂直下はまた木段でした。

天目山山頂に到着です。

山頂はスペースが有り、ベンチもあるのでここでお昼休憩にしました。
好展望とは言えないものの、まぁまぁ周囲も見渡せます。

榛名神社へ下り
休憩を終えたら、幡矢ヶ岳へ向かいます。
天目山山頂からは、南側へ下ります。
このルートは、私の愛用している山と高原地図の紙地図では載っていないルートで、アプリ上で他の方の踏み跡を見て気付いたルートです。
こういったコース設定は、現代ならではすね。
一昔前なら、頻繁に通うような山域でなくては、足を踏み込めないルートです。

ここは、笹に覆われた急斜面です。
薄っすらと踏み跡がある程度でした。

正面に幡矢ヶ岳が見えてきました。
あっちも、登り下りが大変そうです。

天目山と幡矢ヶ岳の鞍部にきました。
両方の谷側も薄っすらと踏み跡が有り、特に名前は付いていないようですが、峠のようになっています。

西側に目をやると、なんとも魅力的な谷筋があります。
地形図を確認してみると、ここを下っていけば登り始めの辺りにあった、沢の分岐に出るようです。
ここはちょっと行ってみたい。
んーーー、悩む悩む悩む。
幡矢ヶ岳も行ってみたいが、ここも捨てがたい。

というわけで、予定変更。
その場での好奇心には勝てず、沢を下りることにしました。
上部は、土の斜面が崩れそうだったので、少しだけ高巻き。

少し行ったところで、沢へ下りました。
少しだけ水が出現し始めました。

こちらを選んでみて大正解。
新緑と手付かずの沢が迎えてくれました。

明確な道は無いので何度も沢を渡りながら、歩けそうな所を選んで進んでいきます。
一応、目印のピンクテープは所々にありました。

大きな岩は転がっていますが、崖や滝などはなくて、全体的に傾斜は少ない沢でした。

下の方まで来たところで、堰堤が出現。

堰堤を越えて少し進むと、行きに通った沢の合流地点に出ました。

ついでに、この先も沢沿いに行ってみました。

が・・・すぐに砂防堰堤に着いてしまいました。

下っている途中に山側を振り返ると、トーテンポールのような岩が見えました。
もしかしたら、あれが地図に載っていた九折岩なのかな???
あの辺りは通ったはずだけど、全然気付かなかった。

帰りにのんびりと見た瓶子の滝。
細長く落差があり、風流な滝です。

というわけで、榛名神社を抜けて、本日も無事終了です。

あいまがわ温泉
帰りにあいまがわ温泉へ寄ってきました。
今回で2回目。
ここの温泉は、茶色く濁っていて少し油臭い感じの泉質です。
山の中では、首筋に塩が吹くくらいの汗を掻いたのに、のんびりと浸かっていると汗が止まりません。
こういうのは、温泉に入っている感じがして好きですね。
お気に入りの温泉です。
あいまがわ温泉のウェブサイトはこちら
https://aimagawa.co.jp/

榛名山の感想
今回は、榛名山の氷室山と天目山に行きましたが、どちらも山頂付近は急勾配でなかなかキツかったです。
少し木段が多かったので、個人的にはあまり好きじゃない道でした。
遊歩道的な木の道は好きですけどね。
急遽その場で決めた下りの沢沿いルートは、人工的なものが殆ど無くて自然を満喫できました。
勾配も少なくゆったりと歩ける道で、沢沿いのルートとしては珍しい類かと思います。
虫なども少なく、草木も生い茂っていなかったので、時期的に良かったのかもしれません。
前半と後半で、だいぶ色の違う山行となりましたが、なかなか充実した1日になりました。
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